アサヒホールディングス(5857)は、2021年4月27日に21/3期決算と24/3期までの中期計画を公表しました。この中で配当については「現在の年間配当水準から目減りさせることなく・・・(中略)・・・配当性向に関しては40%を目途とする」としました。ちなみに従来は、配当性向50%以上の方針を示していました。
解釈としては、「なるべく減配はしません。なので配当性向は40%程度に変更させていただきます」という感じでしょうか。よろしいのではないでしょうか。業績が好調で増配余地が大きい今、無理のない配当性向40%を目途として、累進配当とは言わないまでも増配意向を示したわけです。
さて営業利益と配当ですが、20/3期営業利益180億円、配当65円(分割考慮後)、21/3期実績251億円、85円、22/3期予想260億円、90円、中期計画による営業利益は23/3期計画240億円、24/3期計画275億円で、配当は未定です。22/3期は小幅増益、23/3期は減益と成長は期待できないようですが、利益の水準自体は高く、年間配当90円以上は十分実施できそうです。
2021年4月27日引値は2,176円で、配当利回りは4.1%。悪くない水準ですが、すごく魅力的というわけではありません。当面減配の心配はなく、逆に増配含みである点が評価できるポイントだと思います。