トラスコ中山(9830)が、本日(2020年8月21日)13:00に株主優待制度を廃止すると発表しました。100株以上で5,000円、1,000株以上で10,000円の商品をカタログから選択できる優待でした。
公表資料によれば、5万名の株主に贈る優待品費用は2億3,000万円。この費用や総会会場運営費用を削減し、それを物流システムや情報システムといった成長投資に振り向けるとしています。
私は、このトラスコ中山の判断は良かったと思います。理由は以下の通りです。1)株主優待費用を削減して成長投資を増やすことにより利益増加が期待できる。2)100株保有の株主と、それ以上の保有株主の不平等がなくなる。
13:00の優待廃止発表後、株価は下落し終値は2,509円(前日比-1.9%)でした。優待目的の株主による売却は仕方ありませんが、いずれは優待廃止が成功だったと認められる日が来ることを期待します。