ESG投資の流れは今後ますます強まってくるでしょう。その中で太陽光発電設備に投資しているインフラファンドは、有力な投資対象になると思われます。
日本のインフラファンドは現在6本あります。利回りは6%程度であり、Jリートの3.5%程度との比較ではかなり高い水準です。要因としては以下の点があげられます。1)事業規模/時価総額が小さい、2)スポンサーの信用力がJリートに対して相対的に低い、3)買い取り制度適応の期間終了後の懸念。
しかしながらESG投資という点では、インフラファンドはまさにピッタリな投資対象です。Jリートも近年、保有物件の環境認証取得を進めたりグリーンボンドでの資金調達、GERSB(Global Real Estate Benchmark)の評価を獲得するなど、ESGに積極的に取り組んでいます。ただし環境への貢献という点では、太陽光発電設備に投資するインフラファンドの方がより大きなインパクトがあります。
ESG投資が隆盛となれば、太陽光発設備に投資するインフラファンドとJリートの利回り格差が縮小してくるような気がします。