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三菱商事(8058)と住友商事(8053)、増配と減配

商社の決算が出揃うなか、三菱商事(8058)と住友商事(8053)の配当政策は対照的でした。

 

業績は両社とも減額修正でしたが、三菱商事は20/3通期配当予想を当初計画の125円から132円に増額しました。一方、住友商事は当初計画の90円(うち記念配10円)を80円(同)に減額しました。

 

決算発表前の10月31日と11月8日の株価を比較すると、三菱商事は2,764円→2,876.5円(+4.1%)、住友商事は1,763円→1672円(-5.2%)と当然ながら明暗を分けました。11月8日時点での利回りは、三菱商事4.6%、住友商事4.8%です。ただし住友商事は記念配10円を控除すると4.2%となります。

 

今回の配当の増減による株価の上昇と下落を見て、やはり企業の配当に対する思いを、しっかりを掴んでおく必要性を痛感しました。

 

三菱商事は「累進配当」を掲げています。これは減配せずに配当を出し続けるという配当政策です。環境の急変で絶対ということはありえないでしょうが、減配しない方針を公約している姿勢は立派です。一方、住友商事は「記念配」です。それ自体はもちろんありがたいことですが、「記念なので翌期はないですよ」という宣言?でもあります。もちろん記念配がなくなる分、普通配の増配でそれをカバーするかもしれませんが、状況次第でしょう。

 

住友商事にしてみれば、業績予想を減額したのだから配当も減額するのは当然かもしれません。一方、他の商社各社は配当にかなりのこだわりを持っているように思われます。潔い住友商事タイプか、こだわりを持つ他の商社かは好みにもよりますが、投資する際の一つの選考基準になるはずです。

 

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