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アサヒホールディングス(5857)は増配するのか

アサヒホールディングス(5857)は2019年10月29日に決算を発表。業績の増額修正を受け30日の株価は2,532円(前日比+8.2%)と大きく上げました。

 

19/9第2四半期の当期利益は予想44億円に対し実績45億円、20/3通期は当初予想94億円が102億円に修正されました。業績好調の要因は、貴金属相場の上昇です。販売価格上昇による利益率の改善に加え、回収量も増加しています。

 

また同日、健康器具の子会社であるフジ医療器の保有株の60%を台湾企業に売却し、40%保有の持分法適用会社にすると公表しました。フジ医療器は年商200億円、営業利益9億円程度の会社であり、将来は株式公開を目指すとしています。今回の増額修正は、フジ医療器の持分減少によるマイナスの影響を吸収したうえでの数字なので、実態はもう少し良いといえます。

 

当社は配当性向50%以上を公約しています。今回の修正により20/3期予想EPSは239円から259円となりました。ただし配当予想は120円のまま修正されていません。このまま計画通りの業績が達成されれば、配当は130円程度になるはずです。その場合の利回りは5.1%となります。配当予想を修正しなかった理由は不明です。業績が再増額になる可能性があるからなのか、フジ医療器株の売却に伴って特別利益あるいは損失があるからなのか。いずれにしても現時点での予想配当120円は、期末までには修正されるのだと思います。

 

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