ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)の説明会に参加しました。当リートの予想分配金は19/7期3,555円、20/1期3,302円で、2019年7月19日の投資口価格132,800円に対利回する利回りは、5.16%となります。なお固定資産税・都市計画税の費用化、運用会社に対する報酬発生、利益超過分配金(285円)を考慮した巡航ベースの分配金は、2,823円程度のようです。LTV(借入比率)は48.4%です。
スポンサーは、シップヘルスケアホールディングス(3360)、NECキャピタルソルーション(8793)、三井住友銀行です。シップヘルスケアホールディングスは、医療機器・材料の商社で、調剤薬局や有料老人ホームも運営しています。また医療機関と連携して、そうした施設の開発にも携わっています。NECキャピタルソルーションは、2010年にリサパートナーズ(TOBにより上場廃止)を買収し、不動産投資事業、証券化事業を行っています。
当リートの資産規模は35物件、648億円とまだまだ小さいですが、日本ヘルスケア投資法人(3308)の3倍程度の規模となっています。ちなにみヘルスケアリートは、過去にもう一社、ジャパン・シニアリビング投資法人(3460)が上場していましたが、規模拡大が難しく、2018年3月にケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)と合併しました。そのため現在ヘルスケアリートは、ヘルスケア&メディカル投資法人と日本ヘルスケア投資法人の2社だけです。
当リートの特徴は、①スポンサーが有力、②病院が組み込まれている(他に病院を保有しているリートは無い)、③賃料体系が長期・固定である。④3大都市圏比率が86%と高い、といった点になります。スポンサーに開発力があり、増資による規模拡大が期待できる点が魅力です。病院は、医療法人の事業性、地域性から評価の難しい施設ですが、スポンサーに目利きにより、投資が実行できています。KPMGの調査によればヘルスケア施設の市場規模は45兆円、そのうち23兆円が病院となっています(2016年調べ)。
さて話しは少しズレますが、2019年7月16日(火)約定分より、株式の受渡日が3営業日目になりました(従来は4営業日目)。このため7月決算のヘルスケア&メディカル投資法人の権利付き最終売買日は、7月29日(月)となります。