要興業(6566)の説明会に参加しました。同社は2017年12月に東証2部に上場した廃棄物の運搬事業者です。IPO価格は750円、初値は950円でした。
主力業務は、東京23区内での一般廃棄物、産業廃棄物の収集運搬・処分事業です。車両台数は300台で、契約先はビルメンテ、ビルオーナー、店舗、メーカーなど3,177社、そのほか行政からの受託、リサイクルも行ってます。
23区内トップ企業で、シェアは10%程度と推測されます。7,500の収集拠点と自社のリサイクルセンター8ヶ所や行政の清掃工場19ヶ所を路線化して、効率的な収集を行なっています。品質とコンプライアンス、上場企業であるという信頼性から、顧客数は順調に伸びています。このため売上高は17/3期以降、100億円、108億円、113億円、そして20/2期は118億円となる見通しです。
ただし、昨年から廃プラスチックの処理コスト著しく上昇してしまい、営業利益は17/3期以降、10.3億円、11.4億円、10.2億円、そして20/3期は9.9億円と伸び悩んでいます。これは中国が廃プラの輸入を大幅に抑制したためです。一方、このコストアップを完全に価格転嫁することは難しく、利益率の低下につながっています。
シェア拡大による効率的な収集や規模拡大による処理施設の合理化などで、利益率をさらに上げる必要があると思われます。時代のニーズにあった業務だけに成長を期待したい企業です。
出所:SBI証券