武田薬品(4502)は、20/3期予想配当を180円としました(19/3期も180円)。
シャイア-社の買収費用や企業結合会計の影響により、20/3期の当期純利益は3,830億円の巨額の赤字、EPSはマイナス246円となる見通しです。
ただし、統合費用などを除く実質的なコアEPSは350-370円程度の見通しであり、予想配当は180円を維持しました。潰瘍性大腸炎治療薬エンティビオなど既存製品の拡大が寄与します。
グローバル化をひた走る同社の戦略は明確で、ついに世界のトップ10入りを果たしました。これからの課題は、統合に伴う合理化効果の顕在化はもちろん、画期的新薬の開発により、世界で稼ぐことです。クリストフ・ウェバー社長の手腕に期待がかかります。